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英で航空ショー「MRJ」40機受注見通し
7月15日 7時09分 NHKニュース
世界有数の航空ショーが14日、イギリスで始まり、国産の旅客機としておよそ半世紀ぶりに開発が進められている小型ジェット機の「MRJ」がアメリカの航空会社から、新たに40機を受注する見通しになりました。
イ ギリス南部のファンボローで14日開幕した航空ショーには、航空機メーカーや関連企業などおよそ1500社が参加し、最新の旅客機や軍用機を展示しています。
このうち、三菱航空機は、およそ半世紀ぶりの国産旅客機となるMRJについて、アメリカのイースタン航空から新たに40機を受注する見通しになったと発表しました。
これによってMRJの受注件数は、合わせて365機になる見込みです。
MRJは、航空会社への第1号機の引き渡しが3度にわたって延期され、受注への影響が懸念されていましたが、三菱航空機の川井昭陽社長は「今回の受注は非常に大きい。今後、顧客のニーズを踏まえ、開発を急ぎたい」と話していました。
会場では、このほか、ヨーロッパのエアバスやアメリカのボーイングなどのメーカーが最新鋭の航空機を展示したり、試験飛行で性能を披露したりしていました。
新興国の経済成長などを背景に航空機の需要は、今後20年間で3万機以上に上るとされており、各社の受注競争は一段と激しくなっています。
MRJは、戦後初の国産旅客機として1962年に初飛行した「YS-11」以来、およそ半世紀ぶりに開発が進められている国産の旅客機です。
MRJは座席数が100席以下の小型ジェット機で、このサイズの航空機は欧米を中心に、現在3000機以上が飛行しており、その大半をカナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルの2社が生産しています。
しかし、アジアなど新興国で格安航空会社が増えるなか、小型のジェット機の需要は今後、急速に拡大するとみられていることから、ロシアや中国の企業が開発に参入し、競争が激しくなっています。
MRJの最大の売りは燃費性能のよさとされていて、アメリカの「トランス・ステーツ・ホールディングス」から100機、全日空から25機、それにアメリカのスカイウエストから200機の合わせて325機を受注しています。
しかし、部品の調達の難航などで開発が遅れ、去年、行われるはずだった第1号機の引き渡しは、3度にわたって延期されています。
会社設立当初の計画と比べると4年遅れることになり、受注への影響が懸念されていました。
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国産旅客機のMRJが久々に新規受注を獲得しました。
設計変更等により、開発の遅れが心配されていましたが、今回の受注により、更なる受注を見込めるかもしれません。
来年、平成27年4月に初飛行、同年秋頃にアメリカにて特殊な気象状態での飛行に関する飛行試験を実施する予定だそうです。
まずは、早期に初飛行を行う事が重要ではないでしょうか。飛ばないことには、顧客を安心させる事はできないと思います。
早ければ29年4月がデリバーが開始されるとのこと。
現場のパイロットや客室スタッフ、整備士等の意見を広く汲み取って、歴史に残る名機として、末永く飛んでもらいたいものです。