宮崎監督の作品「風たちぬ」好調なスタートを切ったようです。個人的に、ゼロ戦設計者の堀越次郎技師の戦闘機開発の経緯を色々と本で読んだので、この作品にも特に興味があります。
上の画像に描かれている飛行機は「９６式艦上戦闘機」。日本の航空技術レベルを飛躍的に高めた野心作です。開発当初は、列強のどの戦闘機よりも速力・格闘戦能力に優れた機体でした。この開発により、莫大な国家予算を投じて、海外の戦闘機のサンプルを購入していた日本は、その契約を全て破棄し、以降、独自の航空技術の開発に進んでいきます。
９６式艦上戦闘機。量産タイプのため、翼の形がちょっと変わっています。最初の試作機は逆ガルタイプの翼をつけていました。（戦闘・着艦のための下方視界の確保のため） 逆ガルは空理気的悪影響や、生産性を考慮してとりやめられました。
さすが、宮崎監督。細部までリアリティーを追及している！
まだ、観に行っていませんが、とても楽しみにしていま。。。。。。。。した。
インターネットで作品のことを色々下調べしていると、スタジオジブリの小冊子「熱風」が、７月号は無料♪で配布されているとのこと。
「これは、作品に対する意気込みなどが紹介されているのでは！まだ僕の知らない堀越次郎の話が書かれているのでは！」と喜んでダウンロードしてみました。
そうすると。。。
監督の原稿の題名は。。。
憲法を変えるなどもってのほか 宮崎駿
「（私）どういうこと？」
リアルな空中戦シーンや空中戦艦、戦車戦などを描かれているので、戦闘・戦争について達観した方だと思っていました。
むしろ、暗黒面ばかり描かれる日本の戦前史に、技術者という視点で光が当たる今回の作品を作られているので、日本が普通の「軍隊」を持つ国になることに、肯定的な方だと思っていました。
急いで特急に乗ったら、反対方向に向かう列車だった！というくらいの精神的なショックを受けながら、小冊子「熱風」を読み進めていきます。
すると、もう、すさまじい位の超！極左的内容。
以下、一部抜粋です。
－－－－－－－小冊子「熱風」p9－－－－－－－
もし本当に戦火が起こるようなことがあったら、ちゃんとその時に考えて憲法条項を変えるか変えないかはわからないけど、とにかく自衛のために行動しようということにすればいいんです。
立ち上がりは絶対に遅れるけど、自分からは手を出さない、過剰に守らない。そうしないと、この国の人たちは国際政治に慣れていないからすぐに手玉にとられてしまいます。もし、戦争になるとしても、その方がましだと考えます。
（原文のまんま）
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風の谷のナウシカに出てきた工房都市ペジテは、王蟲の先制攻撃により、一気に壊滅させられませんでしたっけ？
天空の城ラピュタでは、先制攻撃を始めたロボット兵にテディス要塞は、完膚なきまでに叩きのめされませんでしたっけ？
まだまだ、監督の熱いメッセージは続きます。
－－－－－－－－－－－小冊子 熱風 p9－－－－－－－－－－
「戦前の日本は悪くなかった」と言いたいのかもしれないけれど、悪かったんですよ。
それは認めなきゃダメです。慰安婦の問題も、それぞれの民族の誇りの問題だから、きちんと謝罪して賠償すべきです。
領土問題は半分に分けるか、あるいは「共同で管理しましょう」という提案をする。この問題はどんなに揉めても、国際司法裁判所に提訴しても収まるはずがありません。
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民族の誇りの問題であるからこそ、日本は毅然として「軍隊による女性の強制連行はない。むしろ禁止する通達を何度も朝鮮総督は出している。慰安婦のほとんどは朝鮮人ブローカーによる人身売買だ。」という事実を将来の日本人のために、訴えていくべきではないでしょうか。
コントかよ。。。
従軍慰安婦の嘘を追及する、櫻井よしこさん達による新聞広告↓
風の谷のナウシカでは、風の谷の住民達が、トルメキア軍に対して、反乱を起こしました。映画の中で誰かが「風の谷を共同管理しましょう」って言いましたっけ？
ああ、観にいくことは間違いないと思いますが、複雑です。
これまでのように、純粋に楽しめません。。。。。
宮崎駿監督は日本人の宝である事は間違いないですので、
作品に関する話以外はしないでいただけませんでしょうか。
２０年来のジブリファンとしてのお願いです。
同じように悲しい気持ちになりたい方は、以下のサイトに小冊子「熱風」をアップしております。一読して、考えてみて下さい。
http://firestorage.jp/download/50cf23339c2486f6d5d3553013e83b5df0e10905