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フル回転の自衛隊。災害によって露呈した、本当に必要な「戦力の量」とは。

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伊豆大島の救援に向かう 海上自衛隊輸送艦「おおすみ」

-------------(記事抜粋)-------------
自衛隊訓練に部隊不在、欠点も浮上…台風余波
                   読売新聞 11月18日(月)10時48分配信
 
 国内外で多発する台風被害への対応に追われる自衛隊が、相次ぐ訓練中止に頭を悩ませている。

 沖縄県で実施中の大規模演習では、伊豆大島やフィリピンでの救援活動に輸送艦を派遣したことから、メーンの離島奪還訓練を一部取りやめ。米軍輸送機MV22オスプレイを使う予定だった高知県での日米共同訓練も、台風の接近で中止された。自衛隊の輸送力不足も明らかになり、幹部は「今後、訓練の穴をどう埋めていくかが課題」と複雑な表情だ。

 沖縄本島南東、沖大東島上空に航空自衛隊のF2戦闘機が飛来し、爆弾を投下。海上からは護衛艦「あしがら」「おおなみ」が艦砲射撃を加え、陸上部隊の上陸を支援する――。こんな想定の訓練が12日、現地で行われた。ただそこに、肝心の上陸部隊の姿はなかった。

 今月1日から18日まで、自衛隊が沖縄方面などで行っている訓練には、過去最大規模の約3万4000人が参加。中国の海洋進出などをにらんで、先島諸島に初めて対艦ミサイル部隊を配置し、国内初の実戦的な離島奪還訓練も実施する予定だった。

 米軍が普段、爆撃訓練などに使っている沖大東島を舞台にした離島奪還訓練では、「西部方面普通科連隊」(長崎県)の約100人が上陸部隊として、ボートで海岸近くまで迫ることになっていた。ところが海自の輸送艦「おおすみ」が伊豆大島の災害対応で出動し、同連隊員の輸送ができなくなったのだった。

 海自の輸送艦は計3隻で、他の2隻は整備中などだった。「おおすみ」は18日から、台風被害を受けたフィリピンでの活動に出発するなどフル稼働の状態が続き、自衛隊トップの岩崎茂・統合幕僚長は7日の記者会見で「自衛隊の輸送力は必ずしも十分ではない。民間(船舶)の活用も含め、考えなくてはならない」と語った。

 今年の秋はほかにも、台風の影響で訓練の中止や内容変更が相次いでいる。

 米韓豪などが参加し、9月下旬に相模湾で行われた潜水艦救難訓練は、台風による高波の影響で一部の国が参加を取りやめた。10月に高知県で予定されていたオスプレイを使用した日米共同訓練も、台風27号による災害に備えて中止。海自が今月下旬まで沖縄近海で実施する日米共同訓練も、米空母「ジョージ・ワシントン」がフィリピンでの救援活動にあたるため、内容が変更される見通しだ。
-------------(抜粋終了)-------------

 災害派遣は、任務と同時に有事となった際に備えての良い訓練となります。
 色々な下調整の上で行う訓練に比べて、現地への派遣は、派遣されるまで詳細な状況を把握できないため、現場での裁量が大きくなるからです。
 市町村の防災訓練などもそうですが、多くの場合、ルーティンで行っている各種訓練は、「訓練のための訓練」になってしまっている部分があります。
 自衛隊が、災害派遣等の実任務により、より現実に即した内容になることを期待しています。

 現在、海上自衛隊が保有している輸送艦は「おおすみ」「しもきた」「くにさき」の3艦ですが、「しもきた」「くにさき」の両艦は整備中でドックにいるようです。
 どの艦艇が整備中かどうかは、調べればすぐに分かります。整備ドックは、別に目隠しされている訳ではありませんから。
 こうした、整備によって戦力が手薄な時期に、他国からの侵略の兆候があった場合はどうなるのでしょうか。
 
 少なくとも、災害派遣と整備、訓練の最近の傾向から、本当に必要な戦力を見積もりなおして、必要な装備を整えるべきだと思います。

 そういえば、最近は社民党も、共産党も自衛隊の装備自体を非難することができないためにに、「身上調書」なる隊員の身辺調査の書類にかみついています。
 
 特定秘密保護法に反対する勢力と含めて、日本の安全保障を弱めようと画策する勢力を白日のもとに晒すメディアの登場が望まれます。


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