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スカイマークがJALと提携交渉、羽田発着便の共同運航で
ロイター 11月21日(金)16時19分配信
11月21日、スカイマークと日本航空は業務提携の交渉に入ったことを明らかにした。羽田空港からの国内発着便での共同運航を中心とした業務提携を検討している。
スカイマーク広報部は、業務提携についてJALと相談しているのは事実と説明。JALの広報担当者も、スカイマーク<9204.T>から業務提携の協議申し入れがあり、検討していることを認めた。資金支援は検討していないという。
具体的な提携内容は今後詰めるが、スカイマークは来年2月から共同運航を実施したい考えで、低迷している搭乗率の改善を図る。一方、JALは乗り継ぎ面で顧客の利便性を高め、提供座席数を増やせるなどのメリットがある。JALはライバルの全日本空輸(ANA)<9202.T>がスターフライヤーやソラシドエアなど中堅航空会社とすでに羽田発着便での共同運航が多いこともあり、ANAの寡占を防ぐ狙いもある。
羽田発着便の共同運航には国土交通省の認可が必要で、スカイマークは今月中にも共同運航計画を国交省に申請する予定。ただ、公的資金の注入と会社更生法の適用で再生したJALの経営は2016年度まで国交省の監視下にあり、新規投資やM&A(合併・買収)などが制限されている。今回の業務提携について、国交省がどう判断するかが注目される。
スカイマークは格安航空会社(LCC)などとの競争激化や円安などが響き、2015年3月期の業績は過去最悪の136億円の最終赤字(前期は18億円の赤字)となる見通し。同社は不採算路線を順次、廃止する方向で見直しており、今年10月には成田空港から撤退し、さらなる路線縮小も検討する。大型旅客機「A380」の購入取り止めに伴う欧州航空機大手エアバス<AIR.PA>との違約金交渉もまだまとまっていない。
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スカイマーク、日航と共同運航へ…資本は求めず
読売新聞 11月21日(金)20時58分配信
国内航空3位のスカイマークは、羽田空港を発着する路線で、日本航空との共同運航を実施する方針を固めた。
日航の顧客にスカイマーク便に乗ってもらうことで搭乗率を高める狙い。スカイマークは格安航空会社との競争激化などで業績が悪化しているほか、欧州エアバスから大型機「A380」の契約解除と違約金の支払いを求められており、経営危機からの脱却は見通せない。
スカイマークは月内にも国土交通省に認可申請し、来年2月からの開始を目指す。日航に対して資本支援などは求めない方針だ。
スカイマークの2015年3月期決算は税引き後利益が136億円の赤字になる見込み。業績回復を目指して羽田―福岡便などで座席数が多いエアバスの「A330」を新たに導入したが、搭乗率は低迷している。日航との共同運航は、羽田と新千歳、神戸、福岡、那覇などを結ぶ全ての発着路線(1日36往復分)が対象で、座席の約2割を日航に提供することで年間80億円程度の増収効果があるとみている。
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羽田空港の発着枠については、今後もANAグループへの傾斜配分が行なわれる可能性があることから、羽田でのビジネスチャンスを増やすためにも、JALによってスカイマークとの提携は大いに価値のある事だと思います。
一方、スカイマークにとってもANAグループやJALグループに流れていた客層の取り込みにもつながり、大きな収益源となることが見込めます。
限られた航空資源である発着枠が有効に活用されるのは、利用者としてはありがたいことです。
ちょっと気になるのが、JALのフルフェアーで購入したチケットで、スカイマーク便に搭乗。。。となると、サービスの内容が異なるので、利用客が納得するのか?という疑問もあります。
おそらく、対象便の運賃は本来の運賃と変わってくるのでしょう。
スカイマークとJALの提携が進むと、いよいよ日本の空もANAグループとJALグループの2強体制となります。
今後の航空業界の動きから目が離せません。