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Channel: 翼の友~プロフェッショナル パイロットを目指して~
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パイロット訓練生への無利子奨学金制度がスタート ~門戸拡大が望まれるパイロットへの道~

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ANAとJAL、「未来のパイロット」に奨学金 無利子で500万円
 
全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)と、日本航空(JAL/JL、9201)の2社は11月28日、パイロット養成課程の学生や訓練生を対象とした奨学金へ資金協力すると発表した。1人あたり500万円を無利子で貸与する。
 無利子貸与型奨学金「未来のパイロット」で、パイロットを志望する学生の学費や訓練費用負担の軽減を目的とする。一般社団法人 航空機操縦士育英会が運営し、桜美林大学と東海大学、崇城大学、千葉科学大学、日本航空大学校、新日本航空の6団体が参加する。
 貸与人数は1学年あたり計25人程度。
 国内では、航空各社の路線拡大やLCCの就航などでパイロット需要が高まっており、世界的にもパイロット不足が指摘されている。

【概要】
○参加民間養成機関
桜美林大学、東海大学、崇城大学、千葉科学大学、日本航空大学校、新日本航空株式会社
○協力エアライン
ANAホールディングス株式会社、日本航空株式会社
○事業運営主体
一般社団法人 航空機操縦士育英会
○貸与人数および貸与額
1学年あたり計25名程度に対し、一人あたり500万円を無利子で貸与

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 パイロット訓練を受けるにあたって最大の課題は「航空身体検査に耐える身体の維持」と「多額な訓練費用の負担」であると思います。
 自社養成<航空大学校<自費訓練<大学操縦学科 の順番で訓練費用は高くなります。場合によっては2000万円を超える費用と数年間の時間を要する大変、厳しい道のりです。
 私も含めて、働いて費用を貯めて、自費での技能証明取得を目指す方がたくさんいました。そういった自費での訓練費用の工面はとても大きな負担でした。

 パイロットの需要は景気に大きく左右される部分があります。現状、上向きの景気により多くの航空需要が生まれています。加齢乗員の基準を設ける事でなんとか人員を確保しています。しかし、これもパイロットの需要を満足する決定打にはなり得ません。
 どの業界にも言える事だとは思いますが、、モチベーションの高い、新しい人材を確保することが、安全な航空業界送を維持するために必要です。

 パイロット訓練には多額の費用がかかります。その影響で入口で断念せざるを得ない方が多数いる事は想像に難くありません。
 今回の奨学金制度は、そういった意味でも大きな意味を持つと思います。
 今後、どういった形で制度が運用されるかは分かりませんが、なるだけ多くの方にチャンスが広がるように、金額・返済期間など柔軟な制度になる事を願っています。


 

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