<三菱航空機>MRJ納入に遅れ 16年以降か
三菱航空機(名古屋市)が開発している国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の航空会社などへの機体納入が、2015年後半としていた当初予定より遅れる見通しとなったことが22日、分かった。海外メーカーからの主要部品調達が遅れているためで、機体納入は16年以降となる可能性が高い。
三菱航空機は同日夕、東京都内で記者会見して経緯を説明する予定。開発日程の度重なる延期で受注への影響が懸念される。MRJは座席数70~90。燃費効率が高く、全日本空輸や米地域航空会社スカイウエストなどから既に計325機を受注した。
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MRJの開発経緯は以下のとおりです。
2002.08 経済産業省で「環境適応型高性能小型航空機」事業が開始
2003.05 三菱重工が主契約企業に決定
2003.10 縮小スケールモデルを一般公開
2004.10 国際宇宙展にて、客席モックアップを展示
2005.05 パリ航空ショーで、事業計画と縮小モデルを展示
2007.06 パリ航空ショーで、実物大室内モックアップを展示
2007.06 経済産業省が3年で400億円の開発費援助を行うことを発表
2008.02 三菱が国際的な航空業界団体IATA/ERA/RAAに加入
2008.03 トヨタ自動車がMRJ事業に100億円を出資
2008.03 ANAからの受注(25機)により、事業化を発表
2011年初飛行 2013年引渡しの計画を発表
2008.04 三菱航空機が設立
2010.09 機体の設計段階から製造段階に移ったことを発表
2012.04 開発・製造の遅れから
2013年第3/四半期の初飛行 2015年の引渡しに計画を変更
2012.07 米スカイウェストから100機の大型受注
2013.07 海外からの部品調達の遅れにより、初飛行を2014年以降に延期
2013.08 同上の理由により引渡しを2016年以降に延期
【現在の受注状況】
ANA 25機(内、オプション10機)
米トランスステイツエアラインズ 100機(内、オプション50機)
米スカイウェスト 100機
生みの苦しみといったところでしょうか。
妥協して駄作に終わらせてしまうよりは、時間をかけて良い機体を作る方が、結局は長く使われるという傾向が飛行機にはあります。
技術者の皆様には頑張っていただきたいものです。